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ウォシュレットを自分で取り付ける事前準備や方法・手順を徹底解説!
ウォシュレットは、TOTO株式会社が開発したお尻を温水で洗浄する機能がある便座のことです。近年、ウォシュレットは快適なトイレに欠かせない機能の1つとなっており、さまざまなメーカーから同様の機能を持つ温水洗浄便座が販売されています。自宅でウォシュレットを取り付ける場合は、事前に注意事項をよく確認し正しい手順で行うことが大切です。
この記事では、ウォシュレットの取り付けについて、具体的な手順や注意点を解説します。自宅のトイレにウォシュレットを取り付けたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
1. ウォシュレットを取り付ける前に確認すること
ウォシュレットとは、ノズルからでた温水でお尻を洗浄する機能を持つ便座のことで、TOTO株式会社の登録商標です。
現在では、さまざまなメーカーから同様の機能を持つ温水洗浄便座が販売されています。「シャワートイレ」などメーカーごとに異なる名称が付いてはいるものの、「ウォシュレット」と言えばだいたい通じます。
ウォシュレットの取り付けは、基本的にDIYでも施工可能です。しかし、自宅のトイレの種類や設置環境によっては適合しない場合もあるため、以下の5点を確認してから作業を始めることが重要です。
1-1. 電源コンセントがあるか
電気製品であるウォシュレットの設置には、電源コンセントが必須です。トイレ内にアース付きの電源コンセントがあるかを確認しましょう。
コンセントがない場合、専門の電気工事業者に依頼して新たに設置するか、電源を必要としないタイプの洗浄便座を選択することになります。ほかの部屋から延長コードで無理に引くのは危険なため避けましょう。
1-2. ウォシュレットが対応可能なタイプか
トイレがウォシュレットに対応可能なタイプかも確認しましょう。
ウォシュレットを取付けられるトイレ
- 一般洋式便器
- フロートトイレ
- ワンピース型便器
- 隅付タンク式便器
ウォシュレットを取付けられないトイレ
- 一体型トイレ
- タンクレス便器
- 和式トイレ※
※和式トイレの場合は、専用置台を設置すれば、ウォシュレットの取付けが可能になります。
1-3. 便座のサイズが取り付け可能か
便座のサイズが合わない場合、便座がはみ出るなどの問題が生じるため、購入前に便器のサイズを正確に測定しておきましょう。サイズが不明な場合は、便器内側の縦の長さを測定して判断します。
便器の主なサイズは2種類で、縦355mm~380mmであればエロンゲートサイズ、縦320mm~350mmであればレギュラーサイズです。
1-4. 設置スペースが十分にあるか
ウォシュレット設置前に測定するスペース
ウォシュレットを取り付けるには、基本的に以下のスペースが必要です。
- 便器の中央から向かって左壁まで:345mm以上
- 便器の中央から向かって右壁まで:330mm以上
- 便器の端からドアまで:300mm以上
また、トイレのドアがきちんと閉まるか、隅付タンク式便器の場合はウォシュレットのふたを開けられるかも確認してください。
1-5. 取り付けに必要な部品はあるか
取付作業を始める前に、同梱部品がすべてそろっているか確認しましょう。
メーカーや商品によっても同梱部品の種類と数が異なるため、必ず商品の説明書と照らし合わせてチェックします。分岐金具やパッキン、ネジの1本1本まで、何一つ欠けていないことを確かめてから作業に取りかかってください。
2. ウォシュレットの取り付けで必要な工具
ウォシュレットの取り付け作業では、以下の工具が必要です。
必要な工具
- プラスドライバー:ベースプレートの取外し・取付けに使用
- スパナ:給水管や分岐金具の取付けに必要
- 便座取外し工具:既存の便座を外す際に使用
あると便利な工具
- マイナスドライバー:止水栓の操作や一部の取付け作業に便利
- ウォーターポンププライヤー:ナットをしっかりと固定し、緩める作業に便利
- モンキーレンチ:スパナ・ウォータポンププライヤーの代わりとしても使用可能で、微調整が容易
3. ウォシュレットを自分で取り付ける方法・手順
オート洗浄機能がないウォシュレットであれば、元のトイレの種類にかかわらず基本的な取り付けフローは共通しています。それはパナソニック・TOTO・LIXIL(INAX)といったどのメーカーの機種でも同じです。
以下では、一般洋式便器に自分でウォシュレットを取り付ける際の基本的な流れを、8つのステップで解説します。
3-1. 水を止めて給水管を取り外す
最初にトイレのタンクの横または近くにある止水栓をしっかりと閉め、トイレを一度流して水が完全に止まっていることを確認してください。次に、工具を使用して給水管のナットをゆっくりと緩め、給水管を取り外します。管の中に残っている水が落ちる場合があるため、雑巾やバケツを準備しておくとよいでしょう。
3-2. 分岐金具を取り付ける
給水管が外れた止水栓に、分岐金具を取り付けます。接続部にパッキンをはめ、分岐金具のナットをスパナでしっかりと締め付けて固定しましょう。古い分岐金具やパッキンが取り付けてあっても、必ずウォシュレットに同梱の新しい分岐金具とパッキンに取り換えてください。
3-3. 必要な場合はフレキシブル管を取り付ける
分岐金具を取り付けた後、必要に応じてフレキシブル管を接続します。最新のトイレで使われている柔らかい給水管をすでに備えている場合は、フレキシブル管の購入は必要ありません。
まず、止水部分からタンクまでの縦と横の長さを計測し、それより1~3cm長いフレキシブル管を用意してください。ナット部分にパッキンが入っていることを確認し、分岐金具側のナットを固定してから管を曲げてタンク側に接続します。タンクの蓋を開け、内側を押さえながらナットをしっかり締めましょう。
3-4. 便座を取り外す
レンチや便座外し工具を使い、古い便座のナットを取り外します。便座の固定部分は、便器の裏側にあるのが一般的です。化粧カバーで隠れている製品もあります。ネジで固定されている場合は、プラスドライバーで外してください。固定器具が外れたら、両手で便座をゆっくりと持ち上げて外しましょう。
3-5. 便座にベースプレートを取り付ける
まずは便器の長さを測定します。ベースプレート位置決め用の型紙に記載されているサイズを参考に、ベースプレートを正確な位置と向きで配置してください。次に、便座取付穴にゴムブッシュを差し込み、左右をネジでしっかりと固定したら型紙を外しましょう。ゴムブッシュを水で濡らすと差し込みやすくなります。
3-6. ウォシュレットを取り付ける
ウォシュレットとベースプレートの中心を合わせて、「カチッ」と音がするまで差し込みます。次に分岐金具へ本体に付属の給水ホースを袋ナットで締め付けるか、クイックファスナーで止めて確実に接続します。最後にアース線を接続し、電源プラグを差し込めば取り付けは完了です。
3-7. 動作・水漏れを確認する
ウォシュレットの取り付け後は、以下の3点を確認してください。
- 配管の接続部分から水が漏れていないか確認する
- 本体の洗浄ボタンを押し、ノズルが反応するか確認する
- 温水機能付きは設定通りに温水が出るか確認する
これらのチェックで異常がなければ、無事にウォシュレットの取り付けは完了です。不具合があれば、速やかにメーカーへ連絡しましょう。
3-8. リモコンを取り付ける
リモコンの取り付け位置は、操作性を考えて決めます。便器に座った状態で、肘の高さかそれより少し上の位置がおすすめです。汚れた壁面は拭き取り、両面テープでリモコンホルダーを仮止めします。
仮止めしたホルダーにリモコンをセットし、座った状態で操作できることが確認できたら仮止めを外し、ネジでホルダーを壁面に固定します。最後にリモコンをセットすれば作業完了です。
4. 作業に不安がある場合はプロに相談しよう!
自分でウォシュレットを取り付ける場合、既存の部品の破損や水漏れのリスクがあり、さらにトラブルが発生した際にメーカー保証の適用外となる可能性もあります。かえって費用がかかるケースがあることを考えると、プロへ依頼したほうが安心です。
主に関西エリアでウォシュレットの修理や交換、水漏れに対応しているピュアライフパートナーは、専門的な技術でトイレを確実に修理・交換します。トラブルが心配な方や取り付けに自信がない方は、ぜひピュアライフパートナーにご相談ください。
ウォシュレットの取付け・トイレのトラブルは「ピュアライフパートナー」へ
まとめ
ウォシュレットを自分で取り付けるときは、ウォシュレットが対応可能なタイプか、便座のサイズが取り付け可能か、設置スペースは十分か…などを事前に確認しましょう。その上で、給水管の取り外しや分岐金具の取り付けといった必要な手順を踏んで正しく取り付けることが大切です。
ピュアライフパートナーでは、関西エリアを中心にウォシュレットの取り付け・トイレのトラブル対応を承っています。ウォシュレットの取り付けに不安がある方は、水道修理・工事のプロであるピュアライフパートナーにご相談ください。